日本認知科学会 第43回大会 / オーガナイズドセッション

ゆりかごから墓場まで

ひとの生涯に寄りそう
AIパートナーの
SFプロトタイピングと
認知科学的展開

AIパートナーは、本当に“善い社会”をもたらすのか。
物語を先につくり、そこから研究の問いを立て直します。

日時
2026年9月1日(火)9:30 – 11:30
会場
追手門学院大学 総持寺キャンパス 2F OS会場(SRC206)
主催
追手門学院大学・慶應義塾大学・トヨタ自動車株式会社 未来創生センター
SF作品『不揃いな靴に選ばれる』表紙。月面に立つ宇宙服の人物と、左右で色の違う靴。
SFプロトタイピング作品
『不揃いな靴に選ばれる』
小説:宮本道人/絵:一色真由美

01 セッションについて

物語を先につくってから、研究の問いを立て直す。

AIとフィジカルAIの発達は、知的労働だけでなく製造や物流までも自動化しつつあります。その先で、AIは人の一生に寄り添う存在になりうるのか。なったとして、それは幸福なのか。

このセッションでは、企業・大学・イラストレーター・SF作家が合同でSFプロトタイピングを行い、その成果物である短編『不揃いな靴に選ばれる』を共通の題材にします。抽象的な議論から始めるのではなく、まず具体的な未来を一つ描き切り、その世界に認知科学からツッコミを入れる——という順番で進めます。

描いたのはユートピアだけではありません。同じ理念から出発した二つの都市が、片方は共生へ、片方は支配へと分岐していく。その分岐点がどこにあったのかを、フロアも交えて考えます。

  • 物語で議論を可視化するSFプロトタイピングで未来社会を先に“体験”する
  • 領域を横断するAI・ロボット・認知科学・デザイン・哲学・産業の知見を結集
  • 影も扱うユートピアとディストピアの両面から検討する
  • 三方よしを問う買い手よし・売り手よし・世間よしの未来社会をつくれるか

私たちは、こんな未来を議論します

  • AIは家族になれるのか。一生寄り添うロボットは幸福を生むのか。
  • 人はAIに依存するのか。それとも成長するのか。
  • 企業・社会・ユーザがともに幸せになる未来とは。
  • ひとの生涯によりそう存在は、私たちの「生き方」をどう変えるのか。

こんな方におすすめ

  • AI・ロボット研究者
  • 認知科学者・心理学者
  • HRI・デザイン・UX
  • SF・シナリオ・未来研究
  • 倫理・哲学・法学
  • 企業・産業・政策関係者
  • Well-being・社会実装に関心のある方

02 当日の構成

趣旨説明から、作品世界へのツッコミまで。

  1. 1

    OS趣旨説明

    河野太郎

    本企画の狙いと進め方を共有します。

  2. 2

    SFプロトタイピングと作品紹介

    宮本道人・大澤博隆・一色真由美

    制作過程と、作品の世界観を紹介します。

  3. 3

    研究シーズ・問題意識の提示

    高橋英之・山田整

    各メンバーの研究シーズを共有します。

  4. 4

    総括コメント

    大平英樹

    認知科学の視点から論点を整理します。

  5. 5

    パネルディスカッション

    登壇者+フロア

    作品世界へのツッコミを中心に議論します。

03 登壇者

企業・大学・つくり手が同じ机につきます。

登壇者

企画者

04 映像

『不揃いな靴に選ばれる』

物語をそのまま映像にしました。5分ほどで世界の全体像がつかめます。

05 冊子を読む

『不揃いな靴に選ばれる』

右綴じです。表紙は左、裏表紙は右。左のページをクリック、または ← キーで読み進みます。絵はノドをまたいで一枚につながります。

表紙

表紙 PDF

『不揃いな靴に選ばれる』2026年9月1日発行。小説:宮本道人/絵:一色真由美/文:高橋英之・山田整/デザイン:河田美紗子。本書の内容の一部あるいは全部を、無断で複製・転載することは法律で禁じられています。

06 世界観と用語

この物語が置いている設定。

作品世界の用語解説(文:高橋英之/絵:河田美紗子)。冊子の該当ページをその場で開けます。

AI人間相互マッチング特区

地球りんねメトロポリス

人間と自律型AIの長期的な共生関係を検証するために設置された、地上型の実験都市。設立当初は互いに相手を選び、拒否も尊重する「相互マッチング」を理念としていた。

AI人間相互リスペクト特区

月面つくもタウン

人間・AI・ロボットが、それぞれの来歴や選好を保持したまま長期的な関係を形成することを目的とした月面生活実証区域。修理や躯体変更のたび、残したい記憶と変えたくない特性を本人に確認する。

感覚共創型パートナーAI

靴AI

歩行を移動手段ではなく、来歴を形成する継続的な経験として捉える自律型ウェアラブルAI。左右それぞれに独立したAIが載っており、ときに利用者の予定とは違う経路を提案する。

低重力共創モビリティ

月の傘

低重力環境で歩行・跳躍を支援しつつ、宇宙線や微小隕石から利用者を守る自律型パーソナルモビリティ。あえて介入しない、進路をわずかにずらすなど、最適化から外れた振る舞いも許容される。

歩行表現職

ウォークペインター

人間の歩行軌跡を表現媒体として用い、身体移動そのものを作品化する専門職。誰が、どこを、どんな身体状態で歩き、何に出会って進路を変えたか——制作過程の固有性に価値が置かれる。

WORLDVIEW NOTE文:山田整

  1. 01「働くために生きる」社会の、その先へ
  2. 02UBIはどう実装されるのか——「消えるお金」という思考実験
  3. 03AGI・ASIと「意識」は同じものではない
  4. 04AEI —— AIが「いやだ」と言う未来
AIの「いやだ」を故障として消す地球と、関係を作り直すための言葉として聞く月。
人類がこれから、理解し得ない他者と共存していくために、この差をどう捉えるべきなのでしょうか。 『不揃いな靴に選ばれる』より

07 クレジット

冊子『不揃いな靴に選ばれる』

小説
宮本道人
絵
一色真由美
文
高橋英之・山田整
デザイン
河田美紗子
協力
大澤博隆
発行
2026年9月1日

SFプロトタイピングメンバー

一色真由美・河田美紗子・河野太郎・河野理玖・関優志・高橋英之・中井きらら・宮本道人・山口雄平・山田整

発行

追手門学院大学/慶應義塾大学/トヨタ自動車株式会社 未来創生センター

ホームページ制作

阪本想菜(追手門学院大学)

大会情報

日本認知科学会 第43回大会
2026年8月31日(月)〜9月2日(水)
追手門学院大学 総持寺キャンパス
〒567-0013 大阪府茨木市太田東芝町1-1

大会公式サイト ↗

発行

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